Tyrellの魅力とは?プロダクトマネージャー渋谷和久氏が語る製品へのこだわり

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サイクリングは楽しい。シティサイクル(ママチャリ)でも、風をきって走るのはとても気持ちがいいものだ。しかし、単なる移動手段の自転車としてではなく、もっと自転車には可能性があると思う。

自転車でライフスタイルを変えられるのではないだろうか。

自転車を愛してやまない人たち、自転車人へインタビューをすることで、自転車で生活に革新を起こすことを探求していきたい。

記念すべき第1回はTyrell FXやTyrell IVEなどの斬新なミニベロを開発している有限会社アイヴエモーション、プロダクトマネージャーの渋谷和久氏に話をうかがった。

 

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↑いざ、Tyrell工場へ!

 

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Tyrellはなぜミニベロ開発を続けるのか?

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Tyrellといえば、やはりミニベロですよね!

はい、創業から10年以上を過ぎましたが、ミニベロを中心に開発を続けています。

なぜ、流行りのロードバイクではなくて、ミニベロなのでしょうか?

ロードバイクといえば、TyrellでもRXシリーズがありますので、開発を続けていきたいところです。しかし、多くの専門メーカーが世界中にあり、優秀なフレームを開発されているのも事実です。

ミニベロがラインアップにあるブランドも多いですが、それを専門に開発しているブランドは極わずか。本当はミニベロに大きな可能性があるのに、世界的に目が向けられていないという側面があるのではないかと考えています。そこで、現在はミニベロの可能性を探求していきたいと考えています。

ミニベロの可能性というと?

多くの人はタイヤが小さいと走行性能が大きく落ちてしまうと思っているようです。しかし、しっかりと品質の高いフレームであれば、想像以上に良い走りをするはずです。

ミニベロに初めて乗った人に、「なんだこの自転車は!信じられない!こんなに自転車ってグングンと進むんだ!」と驚いていただけるような自転車を開発していきたいですね。

 

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Tyrellのこだわり

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Tyrellのこだわりってどのあたりにあるのでしょうか?

全てを紹介するとキリがありませんが、最もこだわりがあるのはフレームでしょう。ひとつのモデルを発売するまでに試作機をいくつも制作し4年以上かけて開発します。

4年ですか?

はい、ジオメトリを設計して、実際に工場で創り上げてみても実物をみたら、乗り心地が悪かったりスピードが出ない場合もあります。

そこで、細部の調整を行なっていきます。たとえば、ダウンチューブの角度を1度変更してみて、新しいのをもう一度設計、試作、試走、修正の繰り返し。コンセプトモデルが製品化されるまでに無数の試作機をうみだすことになります。

そんなに試行錯誤されているとは想像していませんでした!すごい!

 

 

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↑試行錯誤の結果、失敗作のカーボンフォークの山……。

 

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↑高価な製造機械

 

絶対的な格好よさを求めるTyrell

格好よさも意識しています。どんなに快適であっても格好良くなくてはw

たしかにTyrellの自転車はどれも格好いいですもんね!

Tyrellは『絶対的な』格好よさをフレームに求めています。

私はすでに格好良いと思いますけれど、『絶対的な』格好良さってなんでしょうね。難しいです。

フレームの角度とかホイールバランスとのバランスとか日々『絶対的な』格好よさを探求しています。好き嫌いはあっても、誰が見ても格好良いと思えるような自転車、そんな自転車を世に送り出したいですね。

 

格好良いだけではダメ、Tyrellが考える大事なこと

しかし、格好良いだけではダメだと思うんです。ただ格好良いだけ、ただ軽いだけではなくて、もっと大事なことがあると考えています。

もっと大事なこと?

はい、しっかりと安全性が確保されていて、走りが良い自転車を世に出したいと思っています。

安全性や走りの良さは大事ですが、宣伝しづらいところですね。どのような取り組みが行われているのですか。

先ほど述べたような試行錯誤は当然ですが、すべての車種において検品を徹底しています。台湾工場で生産されたものもそのまま出荷するのではなくて、すべて箱から出して検品をしています。

え?私の愛用しているTyrell IVEも讃岐工場で検品されていたのですか?台湾→小売店→消費者だと思っていました。

 
 

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↑チェック待ちのTyrell IVE

 

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↑チェックされたTyrell FX

 

Tyrellのブランドがつけられている以上、最終チェックは讃岐工場で行われています。フレームに少しでも歪みがあれば、必ず修正を加えますし、讃岐工場でダメと判断したものは出荷しません。

なんと。。。ということはTyrell CXなどの日本で生産されているモデルはさらに徹底されているのでしょうか。

はい、一般的に2mm程度の溶接ズレは走行中に気がつかない許容範囲かもしれません。しかし、Tyrellでは最低でも0.5mm以下にしてから出荷をしています。

0.5mmって???ほとんど0.0mmですね。

どんなに精度の高い機械でも、どんなに腕のいい溶接技師でも0.0mmはできません。それに限りなく近づけるように努力をしています。

2mmでも気がつかないものですか?

自転車はペダルを踏みながら前に進む乗り物です。ですから、右に左にと揺れながら進むので、2mm程度のフレームの歪みには気がつきにくいものです。

しかし、その2mmのために「なんか走りが悪いんだよなぁ」と思われてしまうと、自転車生活が楽しくなくなってしまう。せっかくTyrellを選んでいただいたのに、そういう残念な想いをお客様にさせてしまうのは辛いです。

100,000円以上の自転車を買うというのはとても贅沢な買い物です。贅沢をしたのにガッカリをさせたくありません。

たしかに100,000円以上だと求めているものも大きいですが、そこまでのこだわりとは知りませんでした。

 

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↑精度チェックをさせてもらった

 

高級レストランで食事したのに美味しくなかっり、サービスが悪ければガッカリしますよね。同じように、Tyrellのような高級車をご購入いただいたのに、設計、サービスのなにかが悪くて、自転車に乗る楽しみを伝えることができなければ、やはり自転車人として寂しいです。少なくともTyrellを選んでいただいた以上はガッカリさせたくないと考えています。

まさに、made in Japanの質に対するこだわりですね。

いや、made in Tyrellのこだわりでありたいですね。

 

 

インタビューを終えて

もともとTyrellに対しては好印象を抱いていたが、今回直接取材をすることで、さらにTyrellが好きになってしまった。まさか0.2mm単位までこだわって開発をしていたとは……!

話を伺っていると本当に熱い想いが伝わってくる。機械的につくられた自転車が悪いわけではないけれど、作り手の想いが込められた自転車に乗ることができてよかったなぁー、としみじみと感じた。その想いを胸に秘めてインタビューを終えたのだった。

 

今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。Tyrellの非公式カタログもありますよ♪

おしゃれ自転車ブランドTyrell全部紹介!非公式カタログ
Tyrell(タイレル)はオシャレな折りたたみ自転車やミニベロで有名な香川県のブランドです。これまで発売されたモデルをまとめました。

 

https://twitter.com/jitenshadego701

 

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コメント

  1. TREX より:

    タイレル大好きなのでいつも拝見させていただいてます。
    まさか、そこまでこだわっていたなんて思っていませんでした。
    まぁ、重量にもこだわって欲しいんですがね!
    XFのホイールフロント820gリア990gの1810g(クイック抜き)は重いですよ。リムとスポーク変えたら400gも軽量化出来ましたよ。
    フレームは2.6kgでカタログ値+100gでした。(許容範囲内かなぁ)
    RXのフレームがカタログ値より500g重かったなんて話も聞いた事があるのでそこら辺の精度も頑張って欲しいです。

    • Kay より:

      TREX様

      重ねてのコメントありがとうございます
      少しでもTyrellの良さが伝わると嬉しいです。

      重量の詳細情報ありがとうございます。Tyrellは重量よりも安全性重視なのかな!?

      ところでFXではなくてXFなんですよね?もしかしてXFをお持ちなのでしょうか?
      幻の50台の一つを所有しているとか?

  2. TREX より:

    フレーム、ホイール買いで、コンポまだ買えてないので組めてないですが、今年の7月に買いまして、9月末納車で川口のショップに2週間飾ってて、今は家にあります。
    注文時4ヶ月待ちって言われたり、前金必要だったり他の車種と大分違うみたいでしたが。2ヶ月半位で来たので予想より早かったです。
    私が36台目でしたので後14枠ですかね。
    乗れるようになるのは年明けから春になりそうですね。

  3. TREX より:

    組み替えてしまったので再度パーツごとにパーツごとに重量計りなおしたら
    フロント24Hラジアル
    ハブ242g、リム399g
    スポーク(DT)97g
    ニップル(ブラス)26g
    ワッシャー2g
    リムテープ18g 計784g
    リア28Hヨンヨン組
    ハブ455g、リム394g
    スポーク(DT)117g
    ニップル(ブラス)30g
    ワッシャー2g
    リムテープ18g 計1016g
    前後合計1800gですね。
    間違ってたので訂正させていただきます。参考になれば幸いです。
    あ、リムテープはポリライトでした。

  4. Kay より:

    TREX様
    重ねてのレポートありがとうございます。Tyrell XFホイールはAF-1でしたっけ?結構重量あるんですね。

    それにしてもTyrell XFの購入とは羨ましい。川口のお店ということはハクセンさんですね!?先日Tyrell XFフレームの記事がお店ブログに上がっていましたが、そちらの所有者の方でしょうか?

  5. TREX より:

    何度もコメントすみません。
    ハクセンのやつが私のですね。
    私もAF-1のリムかと思って居たんですが、あれリムハイト50mmに対してXFのは38mmなので多分別物です。

  6. Hechimonclub より:

    数年前ロードバイクを始めようとしていましたが、室内置きが出来ず断念しました。しかし最近ミニベロや折りたたみ自転車を調べていく内に近くの折り畳みやミニベロの専門ショップで薦められ、こちらにたどり着きました。FSX アルテグラドロップ仕様を現在納車を待っている状況です。間違いなかったメーカー様だと確信致しました。これからもよい製品を開発販売していって頂きたいと思っております。とても楽しみです。

    • Kay より:

      Hechimonclub様

      コメントいただきありがとうございます。Tyrell FSXでULTEGRA仕様とは羨ましいです。折りたたみ自転車の最高峰ですから、最高ですね!きっと所有してからますます好きになれる自転車だと思いますよ。どこかのサイクリングロードでおみかけしたらお声がけさせてくださいね♪

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